インテリア業界のこと。 家具メーカー編 #01

さていきなりですが、皆様はインテリア業界にどんなイメージをお持ちでしょうか?華やかなイメージでしょうか?それとも気難しい職人が黙々と作業しているイメージでしょうか?はたまた、とっても悲しいことですが、インテリアに興味が無いという方もいらっしゃるでしょうか?

今回はそんなインテリア業界の中でも、家具メーカーにスポットを当ててお話ししようと思います。この記事を読んでいただくことで少しでもインテリア業界のことを知って頂ければ嬉しいです。

 

■インテリアと家具はイコールじゃない

そもそも、各所でインテリアと言ったり家具と言ったり、表記もバラバラですよね。英語か日本語かの違いでしょ?という方もいらっしゃるかもしれません。因みに、家具は英語でfurniture(ファニチャー)ですね。

インテリアというのは室内装飾全般を指す言葉で、お部屋に置く家具もインテリアですし、カーテンなんかもインテリア。飾る写真や絵画もインテリアとなります。つまり、家具とはインテリアを構成する一つの要素ということですね。ですので、インテリア業界と一言で言っても製造、流通、サービスなど実に様々な業種・職種があります。

 

■家具メーカーによって得意な家具は違う

天板が宙に浮いたようなテレビボードFLOAT

FLOAT TV BOARD

家具製造を生業としているメーカーが世界中にありますが、我々SHIKIは箱物家具を得意としているメーカーです。

家具づくりと言ってもどんな家具を作るかで工程や必要な設備などが全く変わってきます。そのため様々な家具メーカーがありますが、実はそれぞれ得意とする家具が違っていたりします。家具業界では形状で分類して話すことが多いのですが、大きく分けて3種類あります。

  • 箱物(はこもの)・・・チェストや本棚などの箱状の家具
  • 脚物(あしもの)・・・イスやテーブルなどの脚付きの家具
  • 小物(こもの)・・・ミラーや傘立てなどの小物の家具

他にも台物(だいもの)と分けたり、工法で細かく分けると指物(さしもの)や挽物(ひきもの)といったものもあります。

先程「SHIKIは箱物を得意としている」と言いましたが、それはお客様からの評価だけではなく、当社の設備や職人たちが積み重ねてきた経験などから言えることでもあるんですね。

 

■日本には家具産地がある

福岡県大川市の昇開橋
大川市の昇開橋

肉や魚、ワイン、果物のように、家具にも産地があります。日本の家具産地として有名なのは、北海道の旭川家具、静岡県の静岡家具、岐阜県の飛騨家具、広島県の府中家具、徳島県の徳島家具、福岡県の大川家具。この6つがあります。

私たちSHIKIは、この産地の一つである福岡県大川市の大川家具という産地で製造しています。工場の所在地はお隣の柳川市だったりしますが、本社は今でも大川市です。

どの産地にも特徴がありますが、大川家具といえば家具の生産高が日本一であり、箱物・脚物・オーダー・量産・・・ありとあらゆる家具をつくっている一大家具産地です。そんな大川家具のルーツは意外なことに船大工にあると言われています。

筑後川周辺に住んでいた船大工たちが、タンスや本棚などの箱物をつくり始めたことがきっかけで、後に大川家具と呼ばれるような家具産地にまで発展を遂げたそうです。その歴史は深く、記録に残っているところで、起源は1536年からだという資料が存在しています。

 

■次回に続きます

今回の家具メーカー編#01は業界の概要から家具産地の歴史などをお話ししました。まだまだ知って頂きたいことがたくさんあるのですが、次回#02では家具メーカーの思いなどをお話ししたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

次回:インテリア業界のこと。 家具メーカー編 #02

 

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